相続手続きの全体像

相続が発生したら、さまざまな手続きを期限内に進める必要があります。ここでは相続手続きを5つのステップに分けてわかりやすく解説します。

ステップ1:相続人の確定

まず、誰が相続人になるかを確定します。被相続人(亡くなった方)の出生から死亡までの連続した戸籍謄本をすべて取得し、法定相続人を調査します。

2024年3月からは広域交付制度により、本籍地以外の市区町村窓口でも戸籍謄本を取得できるようになりました。

相続人の範囲や順位について詳しくは「法定相続分」をご覧ください。

ステップ2:相続財産の調査

プラスの財産もマイナスの財産もすべて調査します。

  • 不動産:固定資産税の納税通知書、名寄帳、登記簿謄本で確認
  • 預貯金:通帳・キャッシュカード、金融機関への残高証明書請求
  • 有価証券:証券会社への照会
  • 借金:信用情報機関(CIC・JICC・全銀協)への開示請求

借金が多い場合は「借金がみつかったら」もご確認ください。

ステップ3:相続方法の決定

相続財産の内容を踏まえ、3か月以内に相続方法を決めます。

  • 単純承認:すべての財産を引き継ぐ(何もしなければ自動的に承認)
  • 相続放棄:一切の財産を放棄する
  • 限定承認:プラスの範囲でマイナスを引き継ぐ

詳しくは「相続の承認と放棄」をご覧ください。

ステップ4:遺産分割協議

遺言書がない場合は、相続人全員で遺産の分け方を話し合います遺産分割協議)。合意内容をまとめた遺産分割協議書を作成し、相続人全員が署名・実印で押印します。

遺言書がある場合は、原則として遺言書の内容に従って手続きを進めます。

ステップ5:名義変更・届出

遺産分割協議が成立したら、各種名義変更手続きを行います。

  • 相続登記(不動産の名義変更):2024年4月から義務化、3年以内に申請
  • 預貯金の解約・名義変更:各金融機関で手続き
  • 有価証券の名義変更:証券会社で手続き
  • 相続税の申告・納付:相続開始から10か月以内(基礎控除超の場合)

相続手続きのご相談は

相続手続きの進め方でお困りの方は、伊藤司法書士事務所にお任せください。無料相談で全体の流れをご説明いたします。

相続の基礎知識は「相続とは?基礎知識と手続きの全体像」もご覧ください。